杜子春とイサク

初めまして。
本日から参加しましたnmzkです。

今回は芥川竜之介の「杜子春」と旧約聖書「創世記22章1〜24節」の親子関係について書きます。

「杜子春」は小学生の頃、貸本屋さんの漫画で初めて読みましたが、主人公の性格が私とよく似ていると思い、夢中で読みました。

唐の都洛陽でひもじい思いをしていた杜子春は仙人のお蔭で金持ちになっても直ぐに財産を使い果たし、今度は自分も仙人になりたいと言います。
仙人は彼を峨眉山へ連れて行き、ここで仙人が戻るまで何が有っても口を利くなと命じます。

色々な試練を乗り越えますが、最後に地獄の閻魔の前に引立てられそこで二匹の馬になった父母を見ます。
閻魔は『口を利かないなら父母を打て』と鬼に命じますが、父母は『私たちはどうなつても、お前さへ仕合せになれるのなら』と黙っているように言います。
杜子春は『お母さん』と叫んでしまいます。
そして桃の花が咲いている山の麓で人間らしく生きることします。

片やイサクはアブラハムが100歳になってやっと産まれた子供です。
幸せなアブラハムに神は試練を与えます。
『あなたの子、あなたの愛するひとり子イサクを連れてモリヤの地に行き、わたしが示す山で彼を燔祭としてささげなさい』
アブラハムは躊躇せず神の言う事に従います。
神はアブラハムの真実の信仰をみられ、彼は神の前に義と認められました。

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“小説と聖書を比較してどうする”ということかもしれませんが、私がイサクだったら“親父も神も”絶対許せません (`・ω・´)ゞ